こんにちは、ニヤです。
今回のお題は「スプーン(擬似餌)で魚が釣れるのはなぜなのか考えてみた」です。
管理釣り場の釣りにおいて、代表的なルアー(=疑似餌)であるスプーン。
市場にあるスプーンは、様々な重さ・形状がありますが、
言ってしまえば鉄の板です。
なぜ鉄の板で魚が釣れるのか、疑問に思ったことはないですか?
今回は主観メインではありますが、そんな話をしていきたいと思います。
スプーンというルアーの起源とは
ご存知の方も多いかもしれませんが、スプーンにはとある伝説があります。
「昔々、とある人物が湖上でボートに揺られながらランチタイムをしていたそうです。
食事の最中、誤って手に持っていたスプーンを水の中に落としてしまいました。
すると、理由はわからないが、魚たちがキラキラと光りながら落ちていくスプーンを必死に追いかけていたそうです。
その様子を見ていた落とし主は、スプーンに針を付けたら釣れるのでは?と思いました。」
私も幼少の頃、何かの図鑑でこの話を読んだことがあります。
信じるかどうかはお任せしますが、このようなキッカケでもない限り、スプーンで魚を釣ろうとは思わないでしょう。
魚が口を使うのはなぜか
少し話が脱線しますが、私の家ではとある魚を飼っています。
彼らは、食事の時は餌を必死に追いかけ、餌を吸い込み、そのまま飲み込みます。
食事のために口を使う(食性)のです。
当然の行為です。
面白いのは、うちの魚が水中を舞っている水草を追いかけてる時。
水草を追いかけて、吸い込み、吐き出すのです。
主観による感想ですが、戯れついてるように見えます。
何が言いたいかと言うと、
食性以外の理由でも魚は口を使うのではないか(非食性)と言うことです。
とっさに目の前を通ったもの等、興味を持った対象に対して、
魚は口を使って接触を計り、餌ではないと判断すれば吐き出しているのかもしれません。
仮説ですが、水槽の中の魚を見ていると、
魚はそれなりの知能を備えていることは明白なので、
完全にハズレと言うことはないのではないでしょうか。
食性を狙うスプーン、非食性を狙うスプーン
前項で食性・非食性によるバイトがあるのではないかと言う話をしました。
これをスプーンの釣りに置き換えて考えてみます。
一つの指標として、スプーンのカラーを例に挙げて考えてみましょう。
食性に訴えかけるスプーンのカラーは、
皆さんおなじみペレット系のカラーがあります。
養魚場の魚がペレットと呼ばれる餌を食べているそうで、
餌に模したペレットカラーは食性に訴えかけるカラーと言えるでしょう。
また、自然の中でのトラウトは水中昆虫や甲殻類、小魚、魚の卵を食べているようなので、
それらに近い色も食性に訴えかけるカラーとして選択するべきと言えます。
オリーブ系やモスグリーン、茶色等はこれらに該当するでしょう。
あと、面白いのがトラウトフィッシングの数ある鉄板カラーの中の一つである「ピンク」です。
トラウトの卵はピンク色やピンクっぽいオレンジなので、
「ピンク」は食性に訴えるカラーでもあると言えそうです。
私自身も、ピンク単色スプーンのボトム攻めが好釣果をもたらしたことがあるのですが、
おそらくその時のトラウトたちは産卵期を迎えている個体が多く、底に落ちていた卵を食べていたのではないかと思います。
他の色、例えば食わせ系のカラーでボトムをやっても全然ダメで、「ピンク」の独壇場だったのです。
逆に、非食性のカラーはどういったものがあるでしょうか。
私の中では、ゴールド・シルバーが最たるものかなと思っています。
特にゴールドの光り方(物にもよりますが)は自然界にはなかなかないので、
非食性バイトを強力に誘発するのではないかと思います。
シルバーについては、太陽光の反射に似ているようにも見えるので、
ゴールドの次点かなと思っています。
グローやUVについても、自然界にはなかなかない発色だと思うので、
食性向きと言うよりは、非食性向きでしょう。
ただ、最近のカラーは、いろんな色を複雑に組み合わせているので、
表が非食性のカラー、裏は食性のカラーのものもあります。
非食性のカラーで魚を寄せて、食性カラーで食わせるイメージでしょうか。
カラーは本当に奥が深いです。
まとめ
今回は、「スプーンで魚が釣れるのはなぜか」について書いてきました。
かなり主観に満ちた内容だったと思いますが、
一つの考え方として読んでいただければ幸いです。
人間側の考え方として、
「食性なのか非食性なのか」と言う切り分けをすることで、
自分が選んでいるカラー、今やっている釣りを整理できるかと思います。
食性に寄りすぎたカラーで釣れずに悩んでいるのなら、非食性のカラーを使ってみる等、
管理釣り場という釣りにおいては自分のやっている釣りの方向性を常に認識しておくことが重要です。
あと、魚をよく観察することも非常に重要です。
どれぐらいのスピードでルアーを追いかけてくるのか、魚はどのようにルアーを食べているのか、
いろいろな情報を集めることでより精度の高い選択ができるようになります。
まだ完全なる正解に私も行きついていないので、これからも考えながら釣りをしていきたいと思います。
それでは、また。